比べる



【昨日まではリハーサル】


小沢道雄さんという禅僧のお話です。
「足なし禅師」と呼ばれた小沢さんは、第二次世界大戦後、
シベリア抑留中に凍傷で両足を失います。
帰国途中、満州に置き去りにされるという目に遭いながら、
やっとの思いで日本に帰り着いたのですが、
27歳の小沢さんは、”こんな体になってしまい、死にたい”
と思うようになります。





その後、家族や親族の面会を避け、一心不乱に祈りを続けましたが、
現実が変わらないことに気づいたとき、
小沢さんの心の底から湧き上がった思いがありました。
「苦しみの原因は比べることにある。
比べるものとは、27年前に生まれたことにある。
27年前に生まれたことをやめにして、
今日生まれたことにしよう。
両足切断の姿で今日生まれたのだ。
今日生まれたものには一切まっさらなのだ。
足がどんなに痛く、足がなく、動けなくとも、
痛いまんま、足がないまんま、動けないまんま。
生まれてきたのだから、何も言うことなし。
本日ただいま誕生!」


「面白いほど幸せになる漢字の本」より





写真は株式会社マニシア社長西山さんが撮影したものです。


・朝の摩周湖(北海道 2016.8.11)霧が晴れて鏡のようになりました。
調布市花火大会(東京都 2016.8.21)
・釧路のタンチョウの夫婦(北海道 2016.8.11)ちょっと離れて・・・我が家のようです。
以上 今年8月西山撮影(転載ご自由に)