立冬



 二十四節気のひとつで、陽暦では霜降から数えて15日後の
11月7日頃にあたります。
太陽が黄経225度を通過するこの日から、
暦の上では冬が始まります。
「冬立つ」「冬来る」「冬に入る」ともいわれます。





 実際にはまだ紅葉が見られる晩秋の様子もありますが、
日差しは徐々に弱まり、
日の暮も早くなってくる頃です。
朝夕の気温も低くなり、肌寒さが身にしみてくる気候となります。





「今朝の冬」はそんな秋の気配を感じながらも、
ある朝、寒さに驚くというような冬の訪れを表し、
まさに冬の気が立つその日を指します。
 立冬の前日が節分(せちわけ)となり、
立冬の日から翌年の立春の前日までの期間を暦の上で冬とします。





音立てて立冬の道掃かれけり


岸田稚魚


美しい日本の季語より