条件の悪い持ちカード

【条件の悪い持ちカードに勝因の力がある】


私には、小児麻痺で
足の不自由な妹がいる。
小学生の頃は元気であったが、
中学校に入るとおとなしい妹に
変わった。
不自由な足は成長が遅く
落差がめだっていくのである。
ところが、ある日、妹が強くなった。
”小児麻痺であることがわかった”
と明るく語ってくれた。
小児麻痺であることを
不幸の原因にするか、
認めて、落差を一つ一つ埋めていくかは、
天地雲泥の差がある。
妹は小児麻痺を勝因のカードに
変えることができたのである。


「つづいてこそ道」


 一燈園同人 石川洋著より