一損一徳

【刈りとる人植える人】


中国の哲人・老子は、
「学を為すは日に益し、
道を為すは日に損す。
之を損し又損し以て無為に至る。
無為にして為さざるなし」
と深遠な教えをのこしている。
人生も商売も儲けを目的に
するのではなく、お役に立つことを
中心におかなければならない。
お客様は店を儲けさせるために
くるのではない。
必要なものを買いにこられるのだ。
欲を捨てて、
お客様の必要にこたえていくならば
商事もまた報恩の道なのである。


「つづいてこそ道」
一燈園同人 石川洋著より