二宮尊徳
土曜日から孫たちが友達を連れて遊びにきました。
孫4人が揃いそれに友達が3人。
夜はバーベキューをし、おしゃべりに花が咲きました。
もう中学生や、小学生の話にはついていけません。
解からない言葉の連発です。
そしてお泊り。
賑やかな土日となりました。
それは置いといて。
今日は話題は二宮尊徳さんです。
それと言うのも、
先日青島で、二宮尊徳さんの銅像を発見したからです。
昔はよく小学校で見かけたものですが、
最近はあまり見かけません。
以前パラオへ行った時に、ある人がこの
二宮尊徳の銅像を寄贈したことも思い出しました。
それでは二宮尊徳さんってどんな人だったのでしょうか。
通称は二宮金次郎。
公人としては尊徳を使用。
尊徳は一般には「そんとく」と読んでいるが、正式の読みは「たかのり」。
相模国足柄上郡栢山かやま村生れ。
少年期に父母を失い、災害で没落した家を独力で再興した。
この体験をもとに天地人三才の徳に報いることを説く報徳思想を形成。
また、家・村を復興して興国安民を実現する仕法を体系化した。
文政5年(1822)に小田原藩に登用され、天保13年(1842)には普請役格の幕臣となる。
関東とその周辺の諸藩領・旗本領・幕領・日光神領の復興や個別の家・村の再建を依頼されて指導した。
下野国今市いまいちの仕法役所で没す。
その思想・仕法は報徳社に受け継がれた。
次に教えはどんなものだったのでしょうか。
二宮尊徳の教え
至誠(しせい)
至誠とは真心であり、「我が道は至誠と実行のみ」(夜話139)という言葉の通り、尊徳の仕法や思想、そして生き方の全てを貫いている精神です。
勤労(きんろう)
人は働くことによって、生産物を得て生きていくことができる。
また、働くことを通して知恵をみがき、自己を向上させることができると説きました。
分度(ぶんど)
人は自分の置かれた状況や立場をわきまえ、それにふさわしい生活を送ることが大切であり、収入に応じた一定の基準(分度)を設定し、その範囲内で生活することの必要性を説きました。
推譲(すいじょう)
節約によって余った分は家族や子孫のために蓄えたり(自譲)、他人や社会のために譲ったり(他譲)することにより、人間らしい幸福な社会ができると尊徳は考えました。
積小為大(せきしょういだい)
小さな努力の積み重ねが、やがて大きな収穫や発展に結びつくという教えです。
小事をおろそかにする者に、大事が果たせるわけがないと尊徳は考えました。
一円融合(いちえんゆうごう)
全てのものは互いに働き合い、一体となって結果が出るという教えです。
例えば、植物が育つには水・温度・土・日光・養分・炭酸ガスなど、いろいろなものの徳が融け合ってひとつになって育ちます。
長くなりますが、もう少し御辛抱を。
次に名言です。
大事を成さんと欲する者は、
まず小事を務むべし。
大事を成さんと欲して小事を怠り、
その成り難きを憂いて、
成り易きを務めざる者は、小人の常なり。
それ小を積めば大となる。
すべての商売は、
売りて喜び、買いて喜ぶようにすべし。
売りて喜び買いて喜ばざるは道にあらず。
貸借の道も、また貸して喜び、
借りて喜ばざるは道にあらず。
貧となり富となる。
偶然にあらず、
富も因て来る処あり、貧も因て来る処あり。
人皆貨財は富者の処に集まると思へども然らず。
節約なる処と勉強する所に集まるなり。
道徳なき経済は犯罪であり、
経済なき道徳は寝言である。
人道は一日怠れば、
たちまちすたれる。
少しは見習いたいものです。