ホタル帰る




今日まで知覧の話題にお付き合いください。
「ホタル帰る」を読みました。



その中に実際にホタルのことが書かれていました。
宮川三郎軍曹の出撃前夜、6月5日
親友の滝本恵之助伍長と富屋食堂へ来ました。
それは奇しくも、宮川軍曹の
満20歳の誕生日でした。





トメさんは心づくしの手料理を並べて、誕生日を祝うと同時に
出撃前夜のはなむけとした。
そんな中空襲警報が鳴り、みんなは防空壕へ避難した。

富屋食堂の近くには小川が流れています。
防空壕から出て藤棚の下のベンチにたどりついた。
その時、「ホタルがきれいだね」とだれ言うともなく声にだした。


灯火管制が敷かれているので、辺りは真っ暗です。
宮川軍曹は懐中電灯で時計を見ると9時です。
そしてトメさんに言います。
明日9時に帰ってきていいかと。
ホタルになって・・・・・





そして翌日二人は飛び立ちました。
宮川軍曹は帰らぬ人となりましたが、
滝本伍長は視界が悪く引き返してきます。
二人のトメさんの子供たちも本当にホタルがくるとは
信じていませんでしたが、
約束ですので、9時には戸を開けて待っていました。






そうすると本当にホタルが舞い込んできたのです。
奇跡ですね。
そこにいたみんなで宮川さんが帰ってきたと
約束の同期の桜を歌い、涙をながすのでした。

なんとも切ない気持ちになりますね。