新月の木




先日に引き続き、志賀内泰弘さんの小冊子。
山が教えてくれた
子供に伝えたい
「いい話」
の中に新月の木について書かれていましたので、
紹介しておきます。






「明日は新月ですね・・・・」と言うのです。
「それがどうかしたの!?」
新月とは満月の反対ということくらいしか知識がありません。
新月の夜は真っ暗だから、足元に注意しなくちゃいけないと幼い頃に教えられました。
とはいっても、今どき町中では真夜中でもコンビニの灯りが煌々と輝き
新月も満月も生活には関係ありませんが・・・。






実は、真冬の新月の日に切り出した木は、腐りにくくて丈夫だというのです!
だから、特別に「いい家に住みたい」という人には
新月の木の家を建ててあげたいのだと。


それも単なる木こりの言い伝えや迷信ではなく、
科学的な根拠があるのだそうです。
寒い時期の、それも新月の日には、木は水分や栄養分を根元から吸い上げません。
つまり、木の中には、水分やでんぷん質が希薄になるわけです。
すると、その状態で切り出した木には栄養分を求めてやってくるカビや害虫が生きていけなくなります。
カビが生えにくく、虫も付きにくい。
ゆえに防虫剤や防腐剤を使わなくても、腐りにくく長持ちする木になるわけです。





だそうです。
自然界から学ぶことは本当にたくさんありますね。
謙虚に自然から学びましょうね。