リス



自然から学ぶことは多くあります。
迷ったら自然の摂理に従うことでしょうか。
志賀内泰弘さんの書かれた小冊子
山が教えてくれた
子供に伝えたい
「いい話」
の中にリスのことが書かれていました。






リスの中には、冬に備えて木の実を木の根元に隠しておく種類がいるというのです。
食糧が不足すると、それをほじくりだして食べるためです。
ところが、ところが。
せっかく隠したのに場所を忘れてしまうリスもいるらしいのです。
思わず、「バカだねぇ」
と口にしてしまいました。同意を求めると、
「志賀内さん、実は違うんですよ」






と真顔で言われてしまいました。
それは、バカでも何でもなく、
自然の偉大な法則に基づくものだというのです。
地中に埋められた木の実を、掘り返して食べたらそれでおしまいです。
一度きりのことです。しかし、
食べられずに土の中で生き残った木の実は、
やがて春になると芽を出します。そして、
何十年もすると立派な木になります。
するとまた、巡り巡って、リスに食糧を提供することになるのです。






もちろん、リスの寿命を考えると、
土に埋めた当人には恩恵はいかないかもしれません。
でも、そのリスの子供か孫かわかりませんが、
間違いなくリスたち一族の食糧になるわけです。
いや、もっと言えば、リスだけでなく、
その森に住む木の実を食糧とする生き物全体のためになります。
一見バカに思える無駄な行為も、
自然の摂理に従った循環なのです。



(そして、最後に痛烈に締められていました。)



それに引き替え人間は、なんとおバカなことでしょう。
今日も目先の利益を追いかけて・・・。



(もう、何もいうことはありませんね。
自然から学びましょう。)