白梅




今日の宮崎は強風が吹き荒れています。
このような小さな花は風を受け、なかなか静止してくれませんので、
上手く撮れません。





「日本の美しい季語」より


白梅


 庭木や梅林として植えられ、奈良時代以前は花といえば桜より梅と、日本人に愛されてきた梅。
白色一重の野梅が多く、開花は鹿児島が1月、東京が2月と約3ヶ月かけて北上します。
まだ厳しい寒さが残る早春、
四季の花の中でほかに先駆けて咲くことから、
「花の兄」「春告草」(はるつげぐさ)と呼ばれます。





また、かぐわしい香りから
「香散見草」(かざみぐさ)
「匂草」(においぐさ)
「香栄草」(こうばえぐさ)
などの異名を持ちます。





 清らかな香りと気品ある花は、
兼好法師が『徒然草』で絶賛し、
菅原道真大宰府に左遷されたとき歌に詠み、
庭の梅木が飛んで追ってきたと伝説に残るほど。
およそ1300年前、本来は薬用として中国から渡来したものが、
その品格や美しさから観賞用として歌人に好まれてきました。


白梅や古き時計は半を打ち


  大井雅人