食は命のリレー

miyasun2006-01-24

私は常々「食は命のリレー」と我が社の社員に言い続けておりますが、
それをまさに実践している人に昨日出会いました。
感動、感激、感謝です。

昨日延岡で仲間のととろさんとその仲間の主催による
講演会が開かれました。


船越康弘さんという、自然食や健康食を食べさせ、食に関する考え方を啓蒙している人の講演でした。

ユーモアーも交えた話の中に、真実が次々と語られました。
どんなものを食べるかよりどのような気持ちで食べるかが大事なようですね。
同じ材料で作った料理でも作り手の気持ちで味は全然違ったものになるのですね。


ある病院での話。
病院の食事がどうも上手くいかない。なんとかしてくれと頼まれかけつけ、やったことは食材を全部揃え、それを囲んで料理をする人たちが手を繋いで、みんなで次の言葉を言うそうです。

「天地のお恵みと、これをつくられた方のご愛念に感謝していただきます。このたべものが私たちの体の中に入って自他共にお役に立ちますように、ありがとうございます。」


この言葉を斉唱してから料理を作るそうですが、それだけでみんなの意識が変わり、本当に美味しい料理になるそうです。同じ材料なのに。。


またこのようにも話されました。
「私たちは食べ物で生きているのだから、毎食ありがとうと感謝する。」
「素材に失礼なことはするな。料理に失礼な食べ方はするな。失礼のないように生きろ。」


まだまだたくさんあるのですが、
次のことは知っておいた方が良いようですね。
ブリのお刺身が三切れ分になるには
なんと鰯などの小魚が1000匹必要だそうです。
その1000匹の魚は5億匹のオキアミがいるそうです。
その5億匹のオキアミはなんと5兆のプランクトンを食べるのです。


すごいですね。ものすごい数の命を頂いているのです。
で・・で:ですね。その三切れのブリで我々の命が20分生きられるのです。じゃあ一日でどれだけの命を頂いているのでしょうか。一ヶ月では、一年では、一生では。気の遠くなるような命を頂いて今日の我々は生きているのです。



本当に命のリレーです。
感謝せずにはいられませんよね。


食に携わる者として、考えさせられる一日でした。
大事に自然の恵みに感謝して食事したいものです。



延岡の仲間の甲斐美鈴さん、安原美江さんです。