瞽女(ごぜ)
今朝本を読んでいたら瞽女(ごぜ)のことが書いてありました。
そして、日経新聞にもたまたま瞽女の記事が載っていました。
これも何かのご縁と思い、今日は瞽女のことを
書きます。
盲目の人が小さい時から、三味線や唄を修業し、
各家庭を回り、芸を披露し、お米などをもらい、
旅を続ける人たちです。
昔は唄や物語を聞くことは、娯楽の無い人たちには
楽しみでしたが、今日では、娯楽が沢山ありますので、
廃れてしまいました。
それで、思い出したのが、以前テレビで放映された、
人間国宝にまでなった、小林ハルさんです。
小さい時から、修業に出され、たしか6歳だったかな、
芸を磨き、もの凄く上達したのですが、お姉さん達からいじめられ、
子供の産めない身体になり、
それでも、一生懸命、努力を重ね、
最高の瞽女になり、聞く人たちに感動を与えたのでした。
本当にこんな短い文章ではとても書けない、
苦労を重ねての人生だったのです。
100歳以上生き、4年前に亡くなられましたが、
壮絶な人生だったのですね。
そのテレビを観ていて、その人生の凄さに、
涙したことが思い出されます。
いまではその弟子や孫弟子たちが、
なんとか、教室を開いたり、講演をしたりして、
手助けする人たちもいて、保存に努めているようです。
日本の伝統文化の一つですね。
アニメの殿堂も良いかも知れませんが、
こんな長い歴史のあるものにも目を向けてみては
どうでしょうか。
実際、見て、聞いてみたいものです。