会社の寿命  二

miyasun2010-04-09


会社の寿命の続きです。


みやさん食品になってから30年経ちますが、
その前身の会社に「宮崎産業株式会社」がありました。


因みに「みやさん食品株式会社」にしたのは、
前進の会社の宮崎産業の、宮と産をとり、
やさしく、「みやさん」としたのです。


それと当初はブロイラーの会社でしたが、
どうしても食品会社に脱皮させたかったので、
「みやさん」に食品を加えて みやさん食品をしたのです。



        

        


もう一つの理由は、「運」を付けたかったのです。
そこで、「ん」の付く会社、
みやさんの「ん」としゅくひんの「ん」
ふたつの「ん」をつけたのです。


ところで、結果は。
もの凄く、運が付いています。(笑)




         



それはさておき、
その前身の会社を29歳の時に引き受け、
社長になりました。


そこから数えると、35年の経営者稼業になります。
社長を31年、会長を4年。


長いようであっと言う間の年月ですね。



         



最初の頃は、大卒など採用するのは、
夢のまた夢でした。


しかし、だんだんと会社も成長し、
大卒や、短大、高卒の新入社員も
入ってくるようになり、
入社式も行うようになりました。


その入社式の時に、度々言ってきたことがあります。
「皆さんは夢と希望を持って入社してきましたが、
この会社は潰れます。」と。


みんな「ぎょっ」としたような目で私を見ます。
そこで、なぜ潰れるのかを話すのです。




        



それは、「会社は生き物だからです。」と。
全ての生き物は必ず死にます。


勿論、人間も生き物だから、必ず死にます。
今の平均寿命は80歳くらいですね。
長い人でも100歳ですが、それは1%も
いません。


ところが会社の寿命はもっと短いのです。
たぶん人間の半分もないでしょう。


ところがやり方次第で、寿命を伸ばすことができるのも
会社なのです。


すぐ潰れるところもあれば、
100年以上、200年以上に生きる会社も
たくさんあるのです。


そうです。
寿命を決めるのは、会社の構成員なのです。
それを考えると責任の重さを痛感しますね。


そんな事を話すと新入社員も納得し、
やる気と起こしてくれます。




              



それともう一つ、
安定を求めて入ってきたかもしれませんが、
この世に、安定は無いと言う話もします。


どんな時代でも完全な安定はありません。
歴史を見れば当然解ることです。


明治維新の時には、その当時の公務員、侍が、
解雇されたのですからね。


太平洋戦争が終わった時も、
その時の、軍隊の人はみな解雇ですからね。


これからだって、どうなるかはわかりませんよね。



安定は自ら働いて、改革を連続して実行し、
得られるものです。


油断した瞬間に安定は崩れます。
それほど脆いものです。


よって、今の就活をしている人たちが
安定、安定というのもちょっと考えものですね。


ところで、
目指せ、100年企業ですが、
意識して100年以上続く企業を見てきました。


100年企業に共通するのは、
もちろん、企業理念のしっかりしているところですが、
見てすぐ判るのが、
どこも綺麗なのです。


隅々まで、掃除が行き届いております。
トイレはもちろんピカピカ、


鳥の小売をしているお店にも
100年企業があり、尋ねていきました。


包丁はピカピカ、まな板は清潔、
驚いたのは、唐揚げなどの惣菜も販売してまして、
フライヤーを使っているのですが、
壁に脂が全く付いていなくて、これもピカピカなのです。


床もすべてのものが完全に磨かれているのです。
これを見たら脱帽しましたね。


この精神があるからこそ、100年続く企業になれたのでしょうね。
存続の原点、源をみたようで、感激でした。





          


いやいや、凄い企業が世の中にはあるものです。

見習いたいですね。


目指せ、100企業。


昨日と今日の花さんたちは、
昨日自転車で通勤途中で撮ったものです。