黒島流れ

miyasun2010-08-17



先日、キャンプに行ったことを書きましたが、
その時に枕崎からの親子連れ家族と一緒でした。

バーベキューをしながら、そのご主人と
話していたら、心温まる話題が出てきましたので、
紹介しておきます。


その時は詳しくは分からなかったので、
調べました。




今から100年以上前の
明治28年にかつお漁船が、台風にあい、
34隻もの漁船が遭難したそうです。


枕崎漁船だけで411名もの死者が出て、
その他の地域の人も合わせると、
713人もの犠牲者がでました。


その時に遭難した人たちは、黒島へ流されました。
黒島の人たちは、総出で救助に当たったのです。


その当時の人口は分かりませんが、
今は400名くらいの小さな島です。


海岸は絶壁が多く、
村人はけが人を背負い、高い崖をよじ登り救助にあたりました。
そしてけが人を献身的に介護し、
わずかに蓄えていた養生米を家々から持ち寄り、食料に当てました。


亡くなった人は丁重にとむらいました。


この事件のことを「黒島流れ」と言うそうです。





その事を今でも忘れない、枕崎の人たちは
子供にも語り継ぎ、
そして20年前から毎年、
枕崎市少年の船」で枕崎市の高校生・中学生・小学生・一般の方で黒島を訪問し、
お礼を言い、交流しているのです。


恩義を忘れない、枕崎の人たち。
感動しました。
黒島の人たちは、何も見返りを要求してないのです。


黒島の人も、枕崎の人も素敵な人たちです。


このような日本人の心を持っていたいものです。


この話を枕崎の人から聞いたのでなお
感動でした。





写真は今朝の我が家のものです。
蝶を撮るのは難しいですね。
なかなか撮らせてくれません。