型作り。
型破りのことを書いてきましたが、
逆に型を作ることも必要だし、大事なことです。
岐阜県の土岐市に友人がおります。
多治見市の隣町で、陶器の産地です。
その友人は陶器の型を作っています。
石膏で型を作るのですが、
その型がないと、皿や茶碗は出来ません。
大事な仕事なのです。
しかし、その型を作るのにまた、型が要るのです。
その最初の型はひとつ、ひとつ手作りです。
その型を作るのが芸術的な作業なのです。
そこにその人の個性や、感性が現れます。
勿論、デザインも必要です。
このように型は大事なものです。
相撲でも自分の型を持たないと強くなれないようです。
問題はどんな型を作るかです。
自分の体格や筋力に合わせて、作り上げなければ
ならないのです。
もうひとつ、見方を変えると、
今度は型の大きさですね。
型で器をつくるのですが、
その大きさが問題ですね。
あの人は器の大きい人、などと言いますが、
どれだけの容量があるか。
すなわち、どれだけを受け入れられるか。
それは器の大きさで決まります。
器の小さい人は、器の大きい人を、理解できません。
何故なら、入りきらないからです。
でも、中身は理解できなくても、自分より器の大きい人は、ちゃんと解ります。
自分の型を持つ。
そして、それを大きくしていく。
最初の小さな自分の型を破り、
そしてまたもう少し、大きな型を作る。
その繰り返しで、どんどん大きな器になれば
いいのでしょうね。
形無しにならないように。(笑)