商売
若い時に飼料の販売をしておりました。
鶏や豚の飼料です。
農家を一軒、一軒回り、販売先の開拓です。
最初は相手にしてくれませんが、
何回か通ううちに親しくなり、お茶が出ます。
そして取り引きが始まると、
まあ、上がれや、と焼酎を飲む仲になります。
そんな時の会話を思い出しましたので、
今日の話題とします。
農家は商売人をあまり信用していません。
よほど儲けていると誤解しているのです。
そして、彼曰く、
商売人は良いね、倍儲かるから、と
つまり商倍と言うわけです。
そこですかさず私が、
何言っているんですか、
農家の方が儲かりますよ。
だって、百姓というでしょう、と。
商売は倍ですが、百姓は百倍です。
そこで相手は笑うしかありません。
でももっと儲けているところがありますよ、と言うと
それは何ですかと聞かれます。
専売公社です。
なんと千倍ですから、(笑)
もう専売公社はありませんので、若い人は
知らないかも知れませんね。
もうそこまでいくと
お互い笑い転げるしかありません。
そんな会話をしながら、親しくなって、
取り引きがスムーズにいくようになったのです。
これこそ、まさに
笑倍人ですね。(笑)