見聞き




北海道を旅してから、テレビを観ていると、
やたら北海道のニュースや情報が増えている気がします。
昨夜もNHKの「鶴瓶の家族に乾杯」も先週に引き続き
北海道、苫小牧での取材でした。


何時もこの番組を見ている訳ではありませんが、
苫小牧は行ったばかりでしたので、つい興味深く見てしまいました。


本当は従来と変わらない量の情報だと思うのですが、
何故か多いように感じられます。


それは北海道に感心が向いているからでしょうか。






このように自分が感じているものが目に入るようです。
同じ風景を見ても人によって見るものが変わります。
花に興味がある人は花を見、木に興味のある人は木を見ます。


同じ夜空でも月や星にまったく興味の無い人は
空を見ても感激しません。






聞くことも同じで、
聞きたいことしか耳に入りません。
音楽でも、知らない歌だと聴いていません。


女房の実家は小川のすぐ横にあり、
最初の頃が小川のせせらぎの音が夜に気になって仕方がありませんでした。
でも、実家の家族は慣れてしまい、全く、耳に入らないのです。






友人の家はお寺の近くにあり、遊びに行くと太鼓の音が気になるのですが、
本人は全然気になりません。


面白いですね。
同じ音でも、聞こえたり、聞こえなかったり、
人間は自分が感心のあることや、興味のあるものだけを
見て、聞いているのですね。





ある意味怖いようでもあります。
だから、時には違う人と一緒に歩いたり、話をすると
違う世界が見えるかも知れませんね。





その点、旅は違う世界を見るチャンスでもありますが、
そこでも意識しないと自分の世界だけを見ることになりますので、
違う世界を見聞きする訓練も必要かも知れません。