ブルーブラック




「ブルーブラック」なんのことでしょうか。
これは色の名前ですが、インクの色です。
ペンや万年筆に使うインクです。



何年か前に中国の社長に就任した人に
お祝いにプレゼントした万年筆を買いに行った時に、
お店の人から教えてもらったのですが、
契約書や調印式に使われる正式なインクの色が
この「ブルーブラック」なのです。



インクの色が正式に決まっているとは
その時まで知りませんでした。


今まで使っていたインクが切れたので、
先日、事務員さんに頼んで、
この「ブルーブラック」のインクを取り寄せたのです。


見た目は黒とそんなに変わりませんが、
柔らかい感じの色です。






国際的には日本のように印鑑を使うことはなく、
殆どがサインですませます。
社長などになるとサインをする機会がグ〜ンと増えますので、万年筆をプレゼントした次第です。



日本では自筆のサインをした上に更に印鑑を
押さなければなりません。


税務申告などの書類もこのやり方です。
しかも市販されている、三文判でもOKです。


この印鑑になんの意味があるのでしょうか。
どこでも売ってますし、誰でも押せます。


サインだけで充分です。
形式主義ですね。


昨日書いたように一度決まると、それが常識になり、
改革しようとはしません。





中国へ投資する時、
沢山の契約書を作りましたが、
一度も印鑑を押したことはありません。


全てサインだけです。
その後の役員会の議事録や覚書も全てサインです。


直筆のサインの方が、何かあった時でも、
筆跡鑑定もできるし、確実ですね。




国際的な約束を調印する時も、
お互いがサインし書類を交換する場面が
よくテレビに映し出されます。


そしてお互いの万年筆を交換する場合もあります。



日本もそういうことは国際的に通用するよう
改善して欲しいものです。





なにはともあれ、愛用の万年筆は
「ブルーブラック」のインクをこれからも
使っていこうと思っています。




会社の花壇に去年植えた小さな山茶花
咲いてくれました。
嬉しいですね。ありがとう。