手足



先日ある会合で、サッカーの話題になりました。
宮崎のサッカーチームを育成する必要性を訴える人がいたのです。


私の子供の頃はサッカーをする人は少なく、
子供たちはもっぱら野球に夢中になっていました。


ここにきて、サッカーが盛んになり、
本田選手などの話題がマスコミを賑わせています。
様変わりですね。


宮崎のサッカーチームを育成するのに賛成も反対もありませんが、
私は文化の違いの話をしました。





元々、日本は手の文化で足の文化ではないような気がしているからです。
日本人は手先が器用で、手で作り上げた文化は数限りなくあります。


それで、手の付く言葉が多く存在するのです。
野球でも全て手を付けて呼んでいます。
投手、捕手、一塁手などです。
手柄、手前味噌、手っ取り早い、手当、手弁当
手が要る、手が切れる、手がすく、手がつけられない、
手が出ない、手が届く、手が離れる、手に余る、手を引く、
手を握る、手を回す、手を結ぶ、手伝い、手を打つ。
もう沢山、沢山あります。





それに比べて、足の付く言葉は少ないような気がしています。
そしてあまり良い意味で使われないことの方が多いようです。
足が付く、足が出る、足が遠のく、足が早い、足蹴にする、
足をすくう、揚げ足をとる、後ろ足で砂をかける、足をすくう。
などなど。


これは日本は農耕民族でしたので、こうなったのではないでしょうか。
それに比べ、欧米やアフリカなどは狩猟民族ですので、
足を使う文化です。
それで足が発達したのでしょうね。





サッカーは勿論足の文化です。
だから、サッカーでは日本人は本領が発揮出来ないのではないでしょうか。
でも、今の若い人たちは足を使う文化を小さい時からやってますので、
これからは世界に通用する人たちも出てくることでしょう。
でも、長い文化の違いがありますので、
サッカーなど、足を使う競技では日本人の比率は低くならざるを得ないと
思っております。




今日の写真は会社の近くの庭に咲いていたものです。